モデルから女優へと本格的にシフトした大塚寧々は、トレンディドラマの枠に収まらない骨太な作品選びでその才能を開花させていきます。数ある出演作の中でも、映画ファンの間で今なお語り草となっているのが2002年公開の映画『笑う蛙』(平山秀幸監督)です。
本作で彼女が演じたのは、愛欲と孤独に翻弄される人妻役。長塚京三との濃密な濡れ場シーンでは、息をのむような情熱的かつ生々しい演技を披露し、第24回ヨコハマ映画祭で助演女優賞を受賞するなど、批評家筋から絶賛を浴びました。
「役柄に必要な表現であれば躊躇しない」という覚悟が、単なる視覚的な刺激を超えた本物のエロティシズムとしてスクリーンに結実しています。その後も『アヒルと鴨のコインロッカー』や『利休にたずねよ』、ドラマ『HERO』『おっさんずラブ』など、幅広いジャンルで深みのある女性像を演じ続けています。