「生卵が傷みそうだから、とりあえず全部ゆで卵にしておこう」と考える方が多くいますが、これは衛生管理上の大きな落とし穴です。
生の卵白には「リゾチーム」と呼ばれる強力な抗菌酵素が含まれており、これが雑菌の繁殖を自前で防いでいます。ところが加熱してゆで卵にすると、リゾチームのタンパク質が熱変性して抗菌力を完全に失ってしまいます。そのため、卵のゆで卵としての日持ちは生卵よりも大幅に短くなり、固ゆでにして冷蔵庫へ入れた場合でも3〜4日以内、殻にヒビが入っている場合は当日中に食べ切らなければなりません。
賞味期限が迫った生卵を安全かつ大量に消費したいときは、中心までしっかり熱が行き届く賞味期限切れ卵の活用レシピを選びましょう。
- しっかり焼きの具だくさんオムレツ・キッシュ:野菜やひき肉と一緒にオーブンやフライパンで芯まで完全に火を通します。
- パラパラ強火チャーハン:高温の中華鍋でご飯とともに強火で炒め上げ、卵液の水分をしっかり飛ばします。
- じっくり煮込む煮卵・おでん:固ゆでした卵を醤油や出汁でしっかり煮含めることで、加熱と塩分による保存性を高めます。
- 焼き菓子(パウンドケーキやクッキー):170℃以上のオーブンで30分以上焼き上げるスイーツは、熱が完全に通るため安全な消費法として優れています。