ルイボスティーを安易に大量摂取すべきではない、あるいは医師への相談が必須となる「飲んではいけない人」の典型例は以下の3グループに集約される。
1. 妊娠後期の妊婦(妊娠28週以降)
妊婦にとってノンカフェインのルイボスティーは心強い味方とされてきた。しかし、ルイボスティーと妊娠後期のポリフェノール過剰摂取には深刻な盲点が存在する。日本産婦人科医会などの報告でも周知されている通り、妊娠後期にポリフェノールを過剰に摂取し続けると、胎児の動脈管が早期に収縮・閉鎖する危険性(動脈管早期収縮)が指摘されている。
動脈管とは、胎児がお腹の中にいる間に肺呼吸をバイパスして血液を全身に送るための重要な血管である。これが胎内で閉じてしまうと、胎児の心不全や肺高血圧症を引き起こし、緊急帝王切開や新生児集中治療(NICU)管理が必要になる事態を招きかねない。コップ1杯程度であれば問題視されないことが多いが、水代わりに毎日1リットル以上濃いルイボスティーを飲み続ける行為は極めて危険だ。
2. 腎機能障害・人工透析を受けている人
ルイボスティーにはカリウムとマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれている。健康な人にとっては血圧安定やむくみ解消に寄与する成分だが、腎臓病患者にとっては腎臓への過度な負担となり得る。
腎臓の濾過機能が著しく低下している場合、体内の余分なカリウムを尿として体外に排出できず、血中カリウム濃度が異常上昇する「高カリウム血症」を発症するリスクが高まる。重症化すると手足のしびれ、嘔気だけでなく、致死的な不整脈や心停止を誘発するため、カリウム制限を指示されている人は原則として摂取を控えるべきである。
3. マメ科アレルギーを持つ人
意外と知られていないのが、原材料であるルイボスが「マメ科」の植物であるという事実だ。大豆、落花生(ピーナッツ)、ひよこ豆などに重度のアレルギー反応を起こす体質の人は、ルイボスティーに対しても交差反応によるアレルギー症状(皮膚の痒み、蕁麻疹、喉の違和感、アナフィラキシー様症状)を発症する可能性がある。アレルギー体質の自覚がある場合は、パッチテストやごく少量からの試飲など細心の注意が求められる。