ピアスは顔のフレームとなる耳元に視線を集めるため、開ける位置が数ミリ異なるだけで顔全体の印象や横顔のシャープさに劇的な変化をもたらします。なかでも最も基本となる耳たぶ(イヤーロブ)において、プロが推奨するピアス位置の黄金比は明確に体系化されています。
美容医療の現場で基準とされるイヤーロブ位置の決め方は、耳たぶの下端から約6〜8mm、かつ外側の縁からも約6〜8mm離れた「中央よりわずかに下・外寄り」のポイントです。この位置を外して端ギリギリ(2〜3mm程度)に開けてしまうと、重みのあるフックピアスをつけた際に皮膚が引っ張られてホールが裂ける「耳垂裂(じすいれつ)」のリスクが跳ね上がります。逆に中央より高すぎる位置に開けると、小ぶりなスタッドピアスしか収まらず、リング型や大ぶりなデザインを装着した際に耳たぶへ食い込んでしまう弊害が生じます。
顔型との調和も重要な指標です。丸顔タイプの場合はやや下寄りに配置して縦のラインを強調し、面長タイプの場合は外寄りに配置して横方向への視線誘導を作ることで、輪郭のコンプレックスを自然に補正する視覚効果が得られます。