あぶくま洞は三大鍾乳洞に含まれるのか?
ネット検索やSNSの口コミにおいて、「福島県のあぶくま洞は三大鍾乳洞の一つではないのか?」という疑問が頻繁に見受けられます。あぶくま洞は1969年に石灰岩採掘現場から偶然発見された洞窟で、洞内の鍾乳石の密度と美しさは東日本屈指の評価を受けています。
しかし、龍泉洞・秋芳洞・龍河洞が戦前〜昭和30年代までに確立された「日本三大鍾乳洞」という観光・学術の枠組みに対して、あぶくま洞は1973年に一般公開された比較的新しい鍾乳洞です。知名度や観光客数ランキングではトップクラスを争うものの、歴史的な呼称としての「三大鍾乳洞」には含まれません。
「洞窟の長さランキング」と三大鍾乳洞の関係
「三大鍾乳洞=日本で最も長い鍾乳洞トップ3」という認識も正確ではありません。現在、日本一長い鍾乳洞は岩手県の「安家洞(あっかどう:総延長約23.7km)」であり、第2位も岩手県の「内間木洞(うちまぎどう)」です。秋芳洞は第3位に位置しますが、龍泉洞や龍河洞は長さ単体ではなく、地質的希少性、景観の優美さ、観光拠点としての受入体制が総合的に評価されて「三大」と称されています。