「新曲も出ず、5人揃ったステージもないのに、なぜ毎年お金を払い続けるのか」――嵐のファン以外から頻繁に投げかけられるこの問いに対し、多くの会員は極めて明快な答えを持っています。最大の決定打となっているのは、「いつか訪れる活動再開コンサートのチケットを手に入れるための唯一の防波堤」という現実的判断です。
嵐のドームツアーや国立競技場公演は、活動当時から日本で最もチケット入手が困難なプラチナシートとして知られていました。もし活動再開が電撃的に発表された場合、新規入会者が殺到することは火を見るより明らかです。ファンコミュニティ内では、「活動休止期間中もFC番号を維持し、年会費を払い続けた既存会員が抽選で優遇されるべきだ」という暗黙のコンセンサスが共有されています。実質的な「再始動プレミアムへの優先予約保険」として、年額4,000円という金額は決して高くないと捉えられているのです。
SNSやファンコミュニティの声を調査すると、打算だけではない感情の深さも浮き彫りになります。
「一度退会して会員番号を手放すことは、嵐の歴史から自分が降りるような喪失感がある」
「大野くんが安心して戻ってこられる場所を、私たちが会費という形で支えて守り続けたい」
こうした手記や投稿が示す通り、年会費の支払いは単なるサービスの対価ではなく、「5人の帰る場所を守るための維持費」として精神的な意味合いを帯びています。