同じ本数を装着しても、まぶたの厚みや選択するエクステの毛質によって、仕上がりの見え方は劇的に変化します。本数の数字だけで判断せず、自らの目の特徴に合わせた補正を計算に入れることが重要です。
一重まぶたの場合、目頭から中央にかけてまつ毛の根元がまぶたの皮膚に覆いかぶさりやすい構造をしています。そのため、80〜100本では毛先が隠れてしまい、「マツエクを付けた実感が得られない」という事態に陥りがちです。一重の目元を自然に華やがせるには、120本〜140本を選びつつ、カール感は根元から立ち上がるLカールやDカールを選択して、まぶたの被りを回避するのがセオリーです。
奥二重の場合は、目頭側は皮膚が被さっているものの、目尻側には十分な露出スペースがあるケースが大半です。全体に140本などの過密な装着を行うと、目頭側だけが押しつぶされて窮屈な印象を与えてしまいます。奥二重には100本〜120本をベースとし、目頭をあえて短め・少なめに設計して目尻にかけて広がりを持たせるレイアウトが最も美しく映えます。
毛質の選択も本数の見え方に直結します。近年の主流であるフラットラッシュは、断面が平らな構造をしており、従来の丸型シングルラッシュに比べて重量が約3分の1でありながら、正面からの見かけ幅が広いという特性を持っています。そのため、フラットラッシュで100本装着した場合は、従来のシングルラッシュ120本分に匹敵する濃さを演出できます。自まつ毛の細さに悩みつつボリュームを出したい場合は、「本数を増やす」のではなく「フラットラッシュに切り替えて100〜120本にとどめる」のが賢明な判断です。
なお、極細毛を3〜4本の束(ファン)にして1本の自まつ毛に装着するボリュームラッシュの場合は、本数の数え方が根本から異なります。「300本」というメニュー表記であっても、実際には100束(1束3本換算)の装着を意味しており、シングルラッシュの100本〜110本相当の仕上がりとなります。シングルラッシュの感覚で「300本は濃すぎる」と誤認しないよう注意が必要です。