東アジアの軍事情勢は、アメリカ合衆国軍と中国人民解放軍による熾烈な軍拡競争の渦中にある。中国は3隻目の空母「福建」の実戦配備を進め、第5世代ステルス戦闘機J-20の量産ピッチを上げている。数的な優位を背景に第一列島線から第二列島線へと影響力を拡大しようとする中国に対し、日米同盟の統合運用能力向上は焦眉の課題だ。
自衛隊は単独で軍事大国と対峙するのではない。日米共同での作戦立案や指揮統制の近代化が進み、米軍の打撃力と自衛隊の防空・対潜哨戒能力が隙間なくリンクする体制が構築されつつある。オーストラリアやフィリピンなど同志国との多角的な防衛協力も含め、日本はインド太平洋における対中抑止ネットワークの要石として機能している。