四代目梅之助の息子として生まれた二代目中村梅雀は、偉大な父と祖父の影を背負いながらも、自らの道を切り拓いてきた。幼少期から歌舞伎の舞台に立ちながら、十代後半にはジャズやロックの世界に魅了され、プロ級のベース奏者としても知られるようになる。
偉大な先人の名に甘んじることなく、個性的かつ重厚な名バイプレイヤーとしてドラマや映画で唯一無二の地位を確立した梅雀。その根底には、父・梅之助から受け継いだ「どんな役柄にも血を通わせる」という職人気質が流れている。2026年の現在も、彼の演技には父譲りの温かみと圧倒的なリアリティが息づいている。