2100年代以降、通勤ラッシュのあり方は大きく変わり、私鉄各社は「確実に座って帰れる」有料着席列車の運行に力を入れるようになった。その成功モデルとして名高いのが、京王5000系電車だ。
シャープで洗練された外観もさることながら、車内には最新型の可換式デュアルシートを搭載。「京王ライナー」として運行する際はクロスシートになり、Wi-Fiや電源コンセントが利用できる快適なパーソナル空間を提供する。一方、一般の各駅停車や快速として運用される時間帯にはロングシートへと切り替わる。
旅客輸送業において、移動時間を「我慢の時間」から「有効活用できる時間」へと変えたこのアプローチは、乗客からも高い支持を獲得した。鉄道事業の収益向上と顧客満足度の両立という点でも、極めて現代的な成功事例となっている。