物語のクライマックス、宰子は旺太郎を凶刃から庇って致命傷を負います。死の淵にある宰子は、旺太郎に最後のキスをして時間を巻き戻すことを拒否。「あなたには、もう誰かを傷つけてほしくない」と言い残し、息を引き取ってしまいます。
宰子を心から愛していたことに気づいた旺太郎は絶望し、かつて宰子と同じ能力を持つもう一人の存在から力を借り、宰子が事故に遭う前、そして自分と出会う前の一番最初の時間軸へと最後のタイムリープを決断します。そこで旺太郎が選んだ選択は、涙なしには見られないものでした。
旺太郎は過去の自分と宰子の出会いを意図的に回避させ、12年前の真実をすべて告白して警察に自首。宰子が罪悪感を背負わずに家族と温かい日常を歩めるよう、「自分と関わらない幸せな人生」を彼女にプレゼントしたのです。ラストシーン、街中で偶然すれ違う2人。宰子は旺太郎を知らないまま笑顔で通り過ぎ、旺太郎もまた切ない笑みを浮かべて一人歩き出すという、究極の自己犠牲による幕引きとなりました。
さらに本編と並行してHuluで配信されたオリジナルスピンオフ『トドメのパラレル』では、旺太郎がキスで死んでタイムリープした「後に残された世界」が描かれました。主人公が突然変死したことで残された人々が疑心暗鬼に陥り、崩壊していくバッドエンドの世界線が克明に描写され、本編のサスペンス度を極限まで深める仕掛けとして語り草となっています。