突然高い声が出なくなった真相とは?喉のSosと専門医の受診目安

突然高い声が出なくなった真相とは?喉のSosと専門医の受診目安

突然高い声が出なくなった真相とは?喉のSosと専門医の受診目安について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

高音域を発声する際、人間の喉では輪状甲状筋(喉仏を前に倒す筋肉)が収縮し、声帯をギターの弦のように薄くピンと引き伸ばす動作が行われています。この精緻なメカニズムが破綻する理由は1つではありません。医学的見地から分析すると、主に「器質的病変」「機能性障害」「全身性・環境要因」の3つのルートが存在します。

第一のルートは、声帯そのものに物理的な異常が生じる器質的疾患です。声を張り上げたり怒鳴ったりした直後に出血して生じる声帯ポリープ症状や、日常的な声の乱用によって声帯の遊離縁にペンダコのようなタコができる声帯結節がその代表格です。声帯が分厚く硬くなったり、隆起物ができたりすると、高振動を要する高音域で左右の声帯が綺麗に合わさらなくなり、息漏れや音の途切れが生じます。

第二のルートは、声帯自体には腫瘍や傷が見当たらないにもかかわらず、発声のコントロールが乱れる「発声障害の真相」です。特に、何らかの精神的ストレスや無理な歌唱スタイルが引き金となり、必要以上の筋力で喉を締め付ける過緊張発声に陥ると、輪状甲状筋のスムーズな伸縮が阻害され、突如として高音域がロックされたように出なくなります。

第三のルートとして近頃目立っているのが、逆流性食道炎喉の症状です。就寝中などに胃酸や消化酵素が喉頭まで逆流すると、声帯の後ろ側(披裂部)が慢性的な炎症を起こします。「喉に何かが引っかかっているような違和感がある」「朝起きると声がガラガラして高い声が出ない」という場合、喉そのものではなく消化器系の不全が元凶であるケースが少なくありません。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。