オーランド・ブルームの父親としての哲学を語る上で欠かせないのが、長年にわたる国際連合児童基金(UNICEF)親善大使としての活動だ。彼は紛争地帯や難民キャンプ、貧困地域へと自ら足を運び、過酷な現実に直面する世界中の子供たちの声を拾い上げてきた。
ハリウッドの贅沢な暮らしに溺れることなく、自分の子供たちに「世界で何が起きているか」を教え続けること。オーランドはフリンやデイジーに対し、特権的な環境を当たり前のものと思わず、他者への共感と思いやりを持つことの大切さを言葉と背中で伝えている。華やかな授賞式のレッドカーペットよりも、泥にまみれた現地での対話を尊ぶ父の姿は、子供たちにとってどんな教科書よりも雄弁な教えとなっているに違いない。