繊維に深く根付いた黒カビを綺麗にリセットするためには、素材に合わせた適切な薬剤の選択と、化学反応を最大限に引き出す温度管理が鍵を握ります。
1. オキシクリーン(過炭酸ナトリウム)を使った「オキシ漬け」
色柄物のドレープカーテンやポリエステル製レースカーテンに幅広く使える最も安全で効果的な方法が、酸素系漂白剤を用いた温水浸け置きです。
- 準備するもの:オキシクリーン等の酸素系漂白剤、40〜50℃のぬるま湯、バスタブまたは大型タライ、ゴム手袋。
- 手順:
- カーテンのホコリをあらかじめ掃除機やブラシで払い落とし、フックをすべて外す。
- バスタブに40〜50℃のお湯を張り、規定量のオキシクリーンをしっかり溶かす(湯4Lに対しキャップ1杯程度が目安)。
- ジャバラ状に畳んだカーテンを投入し、しっかりとお湯に沈めて1〜2時間放置する。
- 時間が経ったら押し洗いを行い、黒カビが緩んでいる部分をつまみ洗いする。
- 洗濯機に移し、通常の洗濯用洗剤を入れて標準コースで洗濯・すすぎを行う。
2. 白無地レースカーテン限定!塩素系漂白剤・カビキラーの活用法
オキシ漬けでも歯が立たない強烈な黒カビに対し、圧倒的な漂白力を発揮するのが次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤(ハイター、カビキラー等)です。ただし、使用には厳格な条件が伴います。
- 使用可能条件:「ポリエステル100%」かつ「無地の白色レースカーテン」のみ。
- 手順:
- 換気を徹底し、ゴム手袋とマスクを着用する。
- 黒カビ部分にカビキラーを直接スプレーするか、水で薄めた塩素系漂白剤を塗布する。
- 放置時間は最長でも10〜15分以内に留める(長時間の放置はポリエステル繊維を脆化させる恐れがある)。
- 水で十分に薬剤を洗い流した後、洗濯機で通常通り洗う。
- 絶対NGな対象:色柄物(色が抜けて白まだらになる)、麻・綿・シルク(繊維が溶けたり黄変する)、遮光カーテンの樹脂コーティング面(コーティングがボロボロに剥離する)。