2018年、実写ドラマの放送決定が発表された直後、本作を取り巻く状況は一変しました。一部のSNSユーザーやメディアの間で「2014年に発生した埼玉県朝霞市の少女誘拐事件をモデルにしているのではないか」「犯罪者を美化し、被害者の感情を逆撫でしている」といった批判が噴出したためです。
この騒動を受け、実写版の制作局であるABCテレビ(関西地区)は予定通り放送を決断したものの、テレビ朝日(関東地区)は「物語の設定が実際の事件を想起させかねない」として急遽放送見送りを発表。主演の山田杏奈や共演の上杉柊平らキャスト陣の熱演が高く評価されていたにもかかわらず、異例の事態へと発展しました。
しかし、作者のはくり氏および掲載元であるスクウェア・エニックスは、「特定の事件をモデルにした事実や犯罪を肯定・美化する意図は一切ない完全なフィクションである」と公式に声明を発表。物語を読み進めれば明らかな通り、本作の核心は安易なロマンスではなく、過酷な家庭環境と学校での壮絶ないじめに追い詰められた少女と、深い孤独を抱えた青年の「歪な共依存からの脱却」を描いたヒューマンドラマでした。