こうした話題が持ち上がるたび、必ず引き合いに出されるのが過去の名作ドラマだ。中でも、集英社の人気漫画を原作とし、TBSテレビ系で放送されて大ヒットを記録した『初めて恋をした日に読む話』は、まさにこのジャンルの金字塔として記憶に新しい。
主演の深田恭子が演じた塾講師と、ピンク髪の高校生を演じた横浜流星の絶妙な距離感は、多くの視聴者を虜にした。あの作品が支持された最大の理由は、教育する側とされる側という境界線を極めて繊細に保ちながら、互いの成長を描ききった点にある。単なる恋愛ドラマの枠組みに収まらない倫理観の葛藤こそが、物語に深みを与えていたのだ。