ジムで激しいトレーニングをしていないのに細い体型を保てる決定的な要因が、非運動性身体活動熱産生(NEAT)の高さです。NEATとは、家事、通勤での歩行、階段の昇降、立ち座り、さらには姿勢を維持する筋肉の緊張など、特別なスポーツ以外の日常動作で消費されるエネルギーを指します。
活動量計を用いた比較調査でも、太りにくい人と太りやすい人の間には、1日あたり300〜800kcalものNEATの差が生じていることが分かっています。細い人の生活習慣を観察すると、以下のような行動パターンが日常に溶け込んでいます。
・座っているときも背筋が自然と伸びており、体幹の筋肉を使っている
・エスカレーターやエレベーターを使わず、迷わず階段を選ぶ
・歩くスピードが速く、歩幅が大きい
・こまめに立ち上がって部屋の片付けや掃除を行う
本人は「運動している」という自覚が一切ないまま、1日を通じて膨大なエネルギーを消費し続けています。これこそが、特別なダイエットをせずとも体脂肪が増えない最大のエンジンとなっています。