一方で、「スカスカ」に見える最大の要因として見逃せないのが、近年のトレンドであるシースルーバングの進化形だ。かつて重めの前髪が主流だった時代から一転、あえておでこを透けさせる抜け感のあるスタイルが、美容・ヘアケア産業の最前線で支持を集めている。広瀬すずや新垣結衣といったトップ女優たちが、ドラマやCMで見せる軽やかな前髪スタイルは、瞬く間に最新のヘアカタログを席巻した。
しかし、トレンドの最先端を行くヘアスタイルは、一歩間違えると「髪が薄くなったのでは?」という誤解を生みやすい。特に、一般層がプロの絶妙なスタイリングをそのまま日常に落とし込もうとすると、束感のバランスが崩れ、狙った軽やかさではなく単なる毛量の少なさとして映ってしまうリスクがある。スタイリストたちも、この「抜け感」と「ボリューム不足」の狭間で、日々ミリ単位の微調整を行っているという。