ジュリアーノ選手が関与した事故の中で最も世界中に衝撃を与えたのが、2019年8月31日にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたFIA F2選手権第9戦でのマルチクラッシュです。
名物コーナー「オールージュ」を抜けた先の高速セクション「ラディオン」において、ジュリアーノ選手のマシンがタイヤのパンクチャー(空気圧低下)によりコントロールを失いスピン。後続のマシンが次々と巻き込まれる大惨事へと発展しました。この事故でフランス人ドライバーのアントワーヌ・ユベール選手が命を落とし、ファン・マヌエル・コレア選手が重傷を負うという、モータースポーツ界にとって痛恨の悲劇となりました。
スピンを喫したジュリアーノ選手自身は奇跡的に目立った怪我もなく自力でマシンを脱出。その後のFIA(国際自動車連盟)による詳細な事故調査でも、ジュリアーノ選手側の不可抗力なアクシデントであったと結論づけられています。身体的な無事は確認されたものの、同世代の仲間を失った精神的ショックは計り知れず、彼にとって試練の時期となりました。