少年漫画において「性転換」というモチーフ自体は珍しくない。しかし、『銀魂』が異彩を放っていたのは、主要キャストから街のモブキャラに至るまで、文字通り街ごと丸ごと巻き込んだスケールのデカさと、容赦のないキャラ崩壊のギャップだ。
主人公・坂田銀時がツインテールの美女「銀子」に変身したかと思えば、土方十四郎は極度の肥満体型「テンコ」へと変貌を遂げ、沖田総悟はサディスティックなドS美女へと変身する。単に美男美女化するだけでなく、キャラクターの本質や業(ごう)をそのまま性転換に反映させた歪みな造形こそが、爆発的な笑いと衝撃を生み出したのだった。