郡上八幡の夏を語る上で欠かせないのが、日本三大民謡踊りの一つ「郡上踊り」だ。7月中旬から9月上旬まで約30夜にわたって踊り明かされるこの祭りは、ユネスコ無形文化遺産登録を経て、2026年の現在、さらに洗練された滞在環境とともに進化を遂げている。
特に8月13日から16日にかけて行われる「徹夜踊り」の熱気は圧倒的だ。木製の踊り下駄が静寂な夜の町にカランコロンと響き渡り、踊り手と観客の境界線が爽快に消え去る。近年はスマートな混雑予測システムの導入や環境配慮型の夜間アクセスが整備され、遠方からの旅行者もより安心してこの熱狂に飛び込めるようになった。老若男女、旅人も地元民も輪になって「春駒」や「かわさき」を踊る瞬間、この町が持つ圧倒的な包容力に誰もが魅了されるはずだ。