公式な永久欠番の影で、ファンの関心を集め続けているのが「準永久欠番」と呼ばれる特別な番号の取り扱いだ。代表例が、ゴジラこと松井秀喜が着用した背番号「55」である。
2002年に松井がメジャーリーグへ移籍した後、背番号55は一時的に封印された。永久欠番と同等の重みを持って扱われ、「次なる大砲が現れるまで誰もつけない」という暗黙の了解が存在したのだ。やがて、その大役は期待の大砲へと引き継がれ、歴史が循環していく。
完全に封印される永久欠番とは異なり、準永久欠番は「栄光の継承」というドラマを生む。巨人の背番号55には、偉大な先輩の背中を追いかける若手への期待とプレッシャーが共存している。