設置場所の多様化も著しい。監視の目が届きにくいセルフ式のガソリンスタンド、夜間の無人駐車場、コインランドリーの精算機など、無人決済の場が格好のターゲットにされている。犯罪グループは人通りが絶える深夜のわずかな隙を狙い、数分程度でスピーディーに仕込み作業を完了させる。
近年横行しているサイバー犯罪の傾向として、盗み取ったデータを物理的に回収しに来ない点が挙げられる。最新型の機器には超小型のBluetoothモジュールや携帯通信チップが内蔵されており、収集されたカード情報は付近に停車した車内やリモートサーバーへリアルタイムで転送される。こうなると、犯行グループと現場で鉢合わせすることすら難しい。金融業界全体がセキュリティ強化に乗り出す中で、犯罪の高度化とのいたちごっこが続いている。