国分寺駅周辺を見渡せば、近代的な高層ビルがそびえ立つ。しかし、そこから少し歩けば、環境省の名水百選にも選ばれた「お鷹の道・真姿の池湧水群」の清流が迎えてくれる。この極端な二面性こそが国分寺の魅力であり、行政にとっては最大の頭痛の種だ。
今回の新方針では、駅前エリアのさらなる高度利用を認める一方、湧水源への影響を徹底的に排除するための地質調査を義務付けた。開発業者にとってはコスト増となるが、市民のアイデンティティである「水と緑」を守るためには妥協できない一線だったとされる。経済活性化と環境保全の天秤は、非常に繊細なバランスの上で揺れている。