「大事を取る」とは、トラブルや悪化などの深刻な事態を避けるために、安全で確実な手段を選ぶことを意味します。ここでの「大事(だいじ)」は「重大な事件・事故」や「取り返しのつかない深刻な状態」を指し、「取る」は「選択する・方針として採用する」というニュアンスを含んでいます。つまり、「最悪のケースを想定して慎重に行動する」姿勢を表す言葉です。
表記に関して、公用文やビジネス文書では「大事を取る」と漢字で表記するのが一般的ですが、「大事をとる」と送り仮名部分をひらがなにする表記も広く使われています。どちらを用いても間違いではありませんが、改まったビジネスメールや報告書では「大事を取る」と統一するほうが引き締まった印象を与えます。
注意したいのは、「大事(おおごと)」と読まない点です。同じ漢字でも「おおごと」と読むと「大変な騒ぎや重大事件」そのものを指す名詞になり、「おおごとを取る」という言い回しは日本語として成立しません。必ず「だいじをとる」と読みます。