かつて全日本プロレスのリングで「四天王プロレス」と呼ばれた黄金時代、川田利明氏は三沢光晴氏らと共に壮絶な名勝負を数多く繰り広げた。体を激しくぶつけ合い、観客を熱狂させたあの時代。しかし、過酷なプロレス興行界を生き抜いた後の第二の人生に、彼はラーメンと向き合う居酒屋経営を選んだ。
勝負の世界から外食産業への転身は、一見すると大きなギャップがあるように思える。しかし、客を満足させるために全力を尽くすという姿勢においては、リングも厨房も変わらない。厳しい修業と試行錯誤を経て磨き上げた料理は、かつてのライバルたちとの戦いで培ったプライドと探求心の結晶に他ならない。