裏方として頂点を極めたIKKOが、表舞台へと飛び出す決定打となったのが、日本テレビ系で放送されたバラエティ番組『おネエ★MANS』だった。同番組で披露されたプロフェッショナルなメイク技術と、説得力に満ちた美容アドバイスは瞬く間に視聴者を虜にした。
「どんだけ〜!」「背負い投げ〜!」といったキャッチーなフレーズが流行語となり、お茶の間の人気者となったが、彼女の本質は単なるバラエティタレントではない。エンターテインメント業界の第一線で笑いを提供しながらも、紹介するコスメやメイク法は一切妥協のない本物だけを厳選。紹介した韓国コスメやBBクリームが店頭から消える社会現象を巻き起こし、美容業界のトレンドを根底から動かした。
カメラの前で全力で道化を演じつつ、本業の美への敬意を決して失わないプロフェッショナリズム。その二面性の絶妙なバランスこそが、老若男女から熱烈に支持される最大の要因となった。