血族の物語を真に理解するには、原点である西郷輝彦自身の伝説的な足跡を振り返る必要がある。1964年、日本クラウンから『君だけを』で鮮烈なデビューを飾った彼は、瞬く間にトップスターへと登りつめた。橋幸夫、舟木一夫とともに「御三家」と称され、日本の歌謡曲の黄金期を牽引した熱狂は今なお語り草だ。
サンミュージックプロダクションの創業期を支えた第一号タレントとしても知られ、甘いマスクとダイナミックな歌唱スタイルで若者たちを熱狂させた。ステージで見せる圧倒的な爆発力とプロフェッショナリズム。それこそが、後に続く子どもたちへと受け継がれた表現者としての魂の源流である。