看板に踊る「月額定額・使い放題」の文字。その裏に隠されたコスト構造はどうなっているのか。現地取材と現役会員への聞き取りを進めると、明暗両面のリアルが浮かび上がってきた。
最大の強みとして語られるのが、他社であればオプション課金(月額1,000円〜2,000円程度)の対象となる付帯サービスの無料開放だ。水素水サーバー、フェイスタオル・バスタオルの貸出、シャワーブース、店舗によってはマッサージチェアやタンニングマシンまで、月会費のみで自由に利用できる。「仕事帰りに完全手ぶらで寄れるため、荷物を持ち歩くストレスから解放された」と語る30代男性会社員の声は、このジムの利便性を端的に象徴している。
しかし、手放しの絶賛ばかりではない。清掃やメンテナンスの頻度、スタッフ不在時間帯のマナー低下を指摘する声も根強く存在する。無人時間帯が長い低コスト運営ゆえ、深夜や早朝に器具の汗が拭き取られていなかったり、マシンの占有が放置されていたりするケースが一部の店舗で散見された。格安でフルスペックの恩恵を受けられる一方、会員個々のモラルに依存する運営体制が評価を二分する要因となっている。