良かれと思って毎日続けているセルフケアが、実は取り返しのつかない肌老化を引き起こしているケースが散見されます。特に知っておくべきは二重あごマッサージ逆効果の真相です。皮膚の真皮層には、コラーゲンやエラスチン繊維を束ねて皮膚を骨格に繋ぎ止める「リガメント(顔面靭帯)」が存在します。あご下を強い力でゴリゴリと揉み潰したり、皮膚を強く引っ張ったりすると、この微細な靭帯が伸びたり断裂したりしてしまいます。
一度伸び切ってしまった靭帯は自然治癒で元に戻ることは極めて難しく、数ヶ月後・数年後に不可逆的な皮膚の重度たるみとして跳ね返ってきます。「痛いくらい力を入れた方が脂肪が潰れる」という言説は解剖学的に完全な誤りであり、皮膚組織を破壊する危険行為に他なりません。
また、美顔ツールとして定番のかっさプレート二重あご使い方にも重大な落とし穴が存在します。かっさを使用する際、プレートの角を立てて強く擦りつけたり、オイルを塗らずに摩擦を生じさせたりすると、皮膚内部の毛細血管が破壊されて内出血を起こすだけでなく、摩擦熱と刺激によってメラニン色素が沈着し、首すじが黒ずんでしまうトラブルが多発しています。かっさを使用する場合は、プレートを皮膚に対して30度以下の寝かせた角度で密着させ、撫でるような微弱な圧力で上から下へ流すのが安全な基本原則です。