ネット上の口コミで頻繁に目にする「ルーバーが折れた」「エアコン吹き出し口が壊れた」というトラブル。こうした破損や脱落事故が発生する背景には、構造上および使用環境上の明確な3つの原因が存在します。
第1の要因は、1枚のルーバーに対する局所的な荷重集中です。近年のスマートフォンは画面の大型化やカメラユニットの高性能化に伴い、本体重量が200gを超えるモデルが一般的になりました。ここにホルダー本体の重さが加わり、走行中の段差やカーブで強いG(慣性力)がかかると、テコの原理によってプラスチック製の薄いルーバーの軸に過大な負荷がかかり、根元から折損してしまうケースが生じます。
第2に、ルーバーの連動バー外れや可動部の摩耗が挙げられます。エアコンの吹き出し口は複数の羽が裏側のリンク機構で連動していますが、重みで羽が下を向いた状態のまま無理に向きを変えようとしたり、振動で上下に揺さぶられ続けたりすることで、連動パーツが脱落して風向き調整が利かなくなるトラブルが起こります。
第3の原因は、金属や硬質プラスチックの直接触によるルーバー表面の傷つきです。安価なホルダーの中には、ルーバーを保護するゴムパッドが薄い、あるいは最初から備わっていない製品があり、走行時の微振動で擦れ合ってエアコンルーバーに修復不能な傷を刻んでしまいます。愛車を痛めずにエアコンルーバーの傷防止を徹底するには、接触面全体を高弾性シリコンで覆った製品の選択が前提条件となります。