夜中にペットが活発に動き回る現象は、愛猫家の間では「深夜の大運動会」などと呼ばれ親しまれています。しかし、真夜中(午前0時〜2時頃)の様子を定点カメラなどで観察してみると、意外にも多くの猫やすぐ近くのケージにいるうさぎは静かに眠りについています。彼らがエネルギーを爆発させるのは、決まって「東の空が白み始める早朝」と「太陽が沈む直前の夕刻」です。
動物行動学において、この活動パターンは薄明薄暮性と定義されます。完全な暗闇の中で活動する夜行性動物(フクロウやコウモリなど)とは異なり、薄明薄暮性の動物は薄明(夜明け前後の薄暗い時間)と薄暮(日没前後の黄昏時)のわずかな光を利用して行動します。猫が早朝に飼い主の顔を叩いて起こしたり、うさぎが夕方にサークル内を激しくホップしたりするのは、彼らの遺伝子に深く刻まれた体内時計が正常に機能している証拠なのです。