照橋心美というキャラクターの魅力は、単に容姿が端麗であることにとどまりません。彼女は「完璧な美少女」であり続けるために、血の滲むような努力と凄まじい執念を燃やし続けるプロフェッショナルです。そのプライドは、物語の最後まで一切ブレることがありませんでした。
斉木にどれだけ冷たくあしらわれようとも、彼女は諦めませんでした。むしろ「私に振り向かない男などいるはずがない」という強烈な自己愛と、斉木への純粋な好意がブレンドされ、唯一無二のエネルギーとなって彼を追い詰め続けました。最終回近辺でも、彼女の「斉木を『おっふ』させたい」という執念は健在でした。
結果として、彼女のその努力は実を結んだと言えます。斉木の心を動かしたのは、超能力による強制的な感情の変化ではなく、彼女が積み重ねてきた「完璧美少女としての生き様」そのものでした。彼女のプライドが、神をも恐れぬ超能力者の鉄壁の理性を打ち破った瞬間でした。