テレビ受像機が家庭の中心にあった時代、NHKドラマが叩き出した視聴率は驚異的な水準に達していました。ビデオリサーチの調査データをもとに、歴代の金字塔と現在求められる評価基準を検証します。
朝ドラ史上、破られることのない不滅の記録が、1983年度前期に放送された『おしん』の朝ドラ歴代最高視聴率62.9%(関東地区・世帯)です。平均視聴率でも52.6%を記録し、過酷な試練を耐え抜く主人公の姿は国内外で社会現象を巻き起こしました。当時は娯楽の選択肢が限られていた背景に加え、日本人が高度経済成長の果てに見失いかけていた「原風景」を突いたことが熱狂の主因でした。
大河ドラマの歴代最高視聴率は、1987年放送の『独眼竜政宗』(渡辺謙主演)が記録した平均視聴率39.7%です。最高視聴率47.8%という数値は、現在のメディア環境では再現不可能なモンスターレコードとなっています。
世帯視聴率が20%を超えれば大ヒットと呼ばれる現代において、当時の数値は別次元のものです。しかし、現代の歴代NHKドラマ評判まとめを分析すると、単なる視聴率の多寡ではなく、放送終了後のTVer・NHKプラスのお気に入り登録数や、SNSにおける熱狂的な実況・二次創作の熱量がドラマの真の価値を決定づけていることが分かります。