インターネット上で「アソビシステム やばい」という検索ワードが急増した背景には、大きく分けて3つの文脈が存在します。第1は、近年のポップカルチャー界における圧倒的なヒット連発に対するポジティブな驚愕です。第2は、急激な組織拡大に伴って噴出した労働環境や待遇に関するネガティブな噂。そして第3が、タレントオーディションやスクール展開を巡る「誰でも受かるのではないか」というビジネスモデルへの猜疑心です。
同社は2007年、現代表取締役の中川悠介氏によって設立されました。原宿のクラブイベントやストリートスナップのネットワークから立ち上がり、「きゃりーぱみゅぱみゅ」を世界的アイコンへ押し上げた実績を持ちます。しかし、ストリート発祥という生い立ちそのものが、伝統的な大手芸能事務所を見慣れた層から見れば「夜の街のノリ」「素人集団の延長」と映り、根拠のない憶測を生みやすい土壌となっていました。
大手掲示板やSNSを精査すると、「所属タレントのスケジュールが過密すぎてやばい」「離職率が高いのではないか」といった現場の負荷を心配する声が目立ちます。急成長を遂げるクリエイティブ企業特有の歪みと、ネット上のバイアスが交錯した結果、この言葉が独り歩きを始めたと言えます。