近年のパリオートクチュールコレクションを振り返ると、ランウェイに満ちていたのは生命力を宿した鮮烈な色彩だった。とりわけウィメンズファッションの領域において、アースカラーの延長線上にあるエメラルドグリーンは、エレガンスの新定義として絶賛を浴びている。コンデナスト・パブリケーションズ傘下のモード誌や『VOGUE JAPAN』の特集でも、足元に重心を置いたドラマティックなスタイリングが繰り返し取り上げられてきた。
この潮流は、デジタルカルチャーの浸透とも無縁ではない。画面越しでも圧倒的な存在感を放つ色彩設計が、現代のクリエイターやデザイナーたちを惹きつけてやまないのだ。