手術が無事に終わっても、管が入っていること自体に二次的リスクは潜む。その筆頭が、カテーテル関連尿路感染症 (CAUTI) だ。厚生労働省が推進する医療安全プログラムでも、院内感染予防の最重要項目としてマークされている。
女性は男性に比べて尿道が約3〜4cmと極めて短く、解剖学的に細菌が膀胱へ侵入しやすい。このリスクを根本から断つため、現代の病棟では「閉鎖式導尿システム」の完全導入と「早期抜去」が徹底されている。
漫然と管を留置し続ける時代は完全に終わった。手術翌日の朝、患者が自力でベッドから起き上がり歩行可能となった段階で即座に抜去するプロトコルが標準化され、感染発生率は過去数年で劇的に低下している。