物語終盤で読者に大きな衝撃を与えたのが、枝垂ほたるの突然の失踪劇でした。彼女は実家である大手菓子メーカー「枝垂カンパニー」の跡継ぎ問題や、自らが目指す菓子事業への挑戦のため、ココノツたちの前から忽然と姿を消します。
彼女が姿を消した理由は、父の会社に頼るだけでなく自力で駄菓子の可能性を広げたいという純粋な情熱と、ココノツに「駄菓子屋を継がせる」という当初の目的を強要しすぎないための配慮でした。しかし、各地を巡る中でほたるが再認識したのは、利益や規模ではなく「町の駄菓子屋が持つ温もり」と「ココノツと一緒に食べる駄菓子の美味しさ」でした。
再登場を果たしたほたるは、以前のように強引にココノツを勧誘するのではなく、純粋にココノツに会いたい、駄菓子の魅力を分かち合いたいという想いからシカダ駄菓子へと戻ってきたのです。