「我的商家」を巡る情報の中には、ネット上で誤った認識が散見されます。最も多い誤解が、「中国本土ではGoogleが遮断されているため、Googleマップ対策は中国人集客に意味がない」という言説です。
これは半分正しく、半分は完全な誤りです。確かに中国本土内では規制によりGoogleへのアクセスが制限されていますが、日本に入国した瞬間、旅行者のスマートフォンは日本の通信キャリア回線(ローミングまたはプリペイドSIM)に接続され、Googleマップが自由に使える状態になります。また、訪日個人旅行を楽しむ中間層〜富裕層の多くはVPNの利用に習熟しており、渡航前の旅程作成段階でもGoogleマップの保存リストを活用しています。
さらに、台湾や香港からの旅行者は日常的にGoogleエコシステムを利用しており、規制とは一切無縁です。この市場特性を取り違え、「Googleマップの多言語化を諦めて中国専用アプリだけに広告を打つ」という選択をする店舗が後を絶ちませんが、これは莫大な機会損失を生む典型的な失敗パターンと言えます。