毎年春に実施される全国学力・学習状況調査の結果を追うと、和歌山市立日進中学校の学力構造が見えてくる。国語や数学の基本問題での取りこぼしが少ない一方で、記述式や複数資料を読み解く応用問題において、年ごとの工夫の跡がうかがえる。学校側も単元の終わりに探究型レポートを課すなど、思考力を問う出題への対策に本腰を入れてきた。
高校入試における推薦枠の拡大や、特色選抜の多様化も進路指導に影響を与えている。学内順位だけに一喜一憂するのではなく、検定試験の取得や生徒会活動、ボランティア実績をアピールして志望校を勝ち取る生徒が増えた。「自分の強みがどこにあるか」を中学生自身がシビアに見つめ直す場面が多く、面談を重ねる保護者側の熱量もかつてなく高い。