見落としがちな盲点として挙げられるのが、病院の受診費用とは別で請求される調剤薬局 薬代 10割負担の存在です。院外処方箋を受け取って薬局に向かった場合、薬局の窓口でも保険証の提示がなければ、薬代および調剤手数料が全額自己負担となります。
調剤薬局のレセプト(調剤報酬明細書)には、以下の項目が10割で積み上がります。
- 調剤基本料・地域支援体制加算:薬局の体制に応じた基本料(数百円〜千数百円)
- 薬剤調製料:錠剤のピッキングや計量混合に対する技術料(500円〜1,500円前後)
- 薬学管理料:薬剤師による服薬指導や薬歴管理料(約600円〜1,000円)
- 薬剤料(薬そのものの原価):処方された日数分の医薬品代金
一般的な解熱鎮痛剤や抗生剤、胃薬を3〜5日分処方されただけでも、薬局での10割負担額は約3,000円〜6,000円に達します。新薬や吸入ステロイド薬、抗ウイルス薬(タミフルやゾコーバ等)が処方された場合、薬局の会計だけで1万円〜2万円近くに跳ね上がることも珍しくありません。病院での支払いを終えて安堵した直後、薬局のレジで再び高額請求に直面するという二重のトラップが存在します。