賃貸の光ファイバーとは?対応と完備の罠や工事トラブルを徹底解剖

賃貸の光ファイバーとは?対応と完備の罠や工事トラブルを徹底解剖

賃貸の光ファイバーとは?対応と完備の罠や工事トラブルを徹底解剖について徹底解説いたします。最新の情報をご覧ください。

マンションの通信環境がVDSL方式だったり、棟内設備に不満がある場合、奥の手として語られるのが個別引き込み工事戸建てタイプの契約です。これはマンションの共用設備を経由せず、近隣の電柱から直接自室のベランダやエアコンダクトを通して光ファイバーを引き込み、戸建て向けプラン(ファミリータイプ)を契約する手法を指します。

この手法は専用回線となるため速度低下が起きにくく、通信速度に妥協できないクリエイターやゲーマーに支持されています。しかし、実現へのハードルは極めて高いのが実情です。

第一に、階数制限が存在します。光ファイバーを電柱から直接引き込めるのは一般的に3階以下の低層階に限られ、4階以上の高層フロアでは電柱からの距離や風圧による断線リスクから事業者が工事を請け負いません。第二に、建物の外観を損ねる配線やビス留めが発生しやすいため、分譲マンションの管理組合や賃貸の管理会社から工事許可が下りる確率は決して高くありません。許可を得ずに強行すれば、管理規約違反として即座に回線撤去を命じられる事態に陥ります。

また、「インターネット無料」を掲げる賃貸物件のリスクについても、不動産経済の観点から構造を理解しておく必要があります。オーナーがインターネット設備を導入する最大の動機は「空室対策」です。そのため、できる限り初期投資やランニングコストの安い低スペック回線を一括導入している物件が少なくありません。月額数千円が浮くメリットは大きいものの、テレワークのビデオ会議が頻繁に途切れて業務に支障が出れば、結果として余計な損失を被ることになります。

中島 亮太
Author

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。