冬場から春先にかけて多発するのが、ダウンジャケット襟元ファンデーションの付着です。首元の防寒リブやハイネック仕様の襟元は、顎や首筋のメイクが直接接触しやすく、気づかないうちに濃いファンデーション層が形成されてしまいます。しかし、ダウンジャケットは水洗いやドライクリーニングの頻度を抑えたい高額アウターの筆頭です。
ダウン製品の襟元をケアする場合、羽毛(ダウン・フェザー)に水分を行き渡らせない「ピンポイント表面拭き取り」が基本となります。ナイロンやポリエステルなどの化繊シェルは水濡れに強い反面、クレンジングオイルなどの油分を使うと、オイル自体が生地に染み込んで「油ジミ」として残る危険性があります。
安全な手順としては、おしゃれ着用の液体中性洗剤(エマールやアクロンなど)をぬるま湯で20倍程度に薄めた洗浄液を作ります。そこにマイクロファイバークロスや清潔なタオルを浸し、固く固く絞ります。襟元のファンデーションが付着した部分を、クロスの清潔な面で外側から優しくつまむように拭き取っていきます。汚れが落ちたら、別の水拭き用クロスで洗剤成分を念入りに拭き上げ、最後に乾いたタオルで水気を取ってから風通しの良い日陰で完全乾燥させます。