手紙やビジネス文書の現場を取材すると、近年特に目立つのが「普通郵便の配達スケジュール変更」に伴うマナートラブルです。大手質問サイトやSNSの投稿を分析すると、毎年のように次のような切実な嘆きが投稿されています。
「8月5日に暑中見舞いを投函したのに、相手に届いたのが立秋を過ぎた8月8日になってしまい、恥ずかしい思いをした」(30代・営業職)
「相手から『暦を過ぎて暑中見舞いが届いた』とやんわり指摘されたが、郵便局の土日休配を完全に失念していた」(40代・事務職)
現在、普通郵便の土曜日・日曜日配達は休止されており、投函から配達まで最短でも2〜3日、地域や投函時間によっては4日近く要するケースが珍しくありません。つまり、「自分が投函した日」ではなく「相手のポストに落ちた日」がマナーの判定基準になります。2026年のカレンダーを検証すると、立秋の8月7日は金曜日です。8月4日(火)の夕方に慌てて暑中見舞いを出しても、遠方であれば8月7日(金)の立秋当日に届いてしまう危険が極めて高くなります。8月に入った段階でハガキを用意するのであれば、無理に暑中見舞いとして急ぐのではなく、あらかじめ「残暑見舞い」として文面を仕立て、8月7日以降の到着を見込んで投函するのが大人の知恵です。