実物を手に取り、重みや手触り、釉薬(ゆうやく)の質感を確かめられるのが実店舗の醍醐味です。中でも東京と京都には、店主の美意識が凝縮された個性豊かな陶器屋が集まっています。
大都市・東京で陶器屋巡りを楽しむなら、定番エリアの少し先にある路地裏や住宅街が狙い目です。西荻窪や松陰神社前、白金台といった落ち着いたエリアには、知る人ぞ知る東京の穴場的なうつわセレクトショップが点在しています。店主自らが窯元や工房へ足を運び、直接買い付けた器が並ぶ空間は、まるで小さな美術館のよう。料理のジャンルを選ばないニュートラルな和食器から、食卓の主役になる独創的な大皿まで、一期一会の出会いが待っています。
一方、古都・京都では、千年の都が育んだ伝統工芸と現代アートが融合した京都の陶器名店巡りが外せません。祇園や寺町通、五条坂周辺には、清水焼の伝統技法を受け継ぐ老舗はもちろん、現代のモダンなインテリアにマッチするシックな和食器を提案する高感度なショップが軒を連ねています。古い町家をリノベーションした店舗で、静かに器と対話する時間は格別です。