専用のレスキュー工具が手元にない深夜や休日であっても、諦めるのはまだ早い。家の中にある身近な日用品を駆使するだけで、軽度のなめたネジなら驚くほどあっさりと回せることがある。
真っ先に試したいのが「太めの輪ゴム」を活用する裏ワザだ。平らで幅の広い輪ゴムを潰れたネジ頭の上にあてがい、その上からドライバーの先端を垂直に強く押し当てる。ゴムがネジ穴の微小な隙間に喰い込むことで滑り止めとなり、回転力を伝える摩擦力が飛躍的に高まる仕組みだ。このときの鉄則は、「回す力3、押し付ける力7」の比率を意識することにある。
さらに、100円ショップの工具コーナーで手に入る「滑り止め液(摩擦増大パウダー)」や「導電性ゴムシート」も非常に優秀だ。ネジ穴に液体を一滴垂らすだけで微細な粒子が潰れた隙間を埋め、ドライバーの食いつきを劇的に復活させてくれる。応急処置として、粘着力の強い養生テープやガムテープを数重に折りたたんで挟み込む方法も有効だ。