一方で、すっかり影が薄くなった印象のあるマンガン電池だが、決して時代遅れの遺物ではない。むしろ特定の用途においては、アルカリ電池を凌駕する抜群の適性を持っている。その最大の特徴は「休ませると電圧が少し回復する」という不思議な性質だ。
リモコンや掛け時計、ガスコンロの点火スイッチなど、「たまに微弱な電流が流れ、普段は待機している」ような機器にはマンガン電池が最適だ。電流を流し続けないため寿命が非常に長く、液漏れのリスクもアルカリ電池に比べて極めて低い。短距離を走っては休み、また走るというインターバルトレーニングを得意とする選手なのだ。