上空から見下ろすと明瞭な正三角形を描くその独特なシルエットから、長年「三角ビル」の愛称で人々に親しまれてきた。この画期的な構造を手掛けたのは、日本を代表する組織設計事務所である株式会社日建設計だ。敷地に対して斜めに配置された三角形の平面計画は、周囲の建物への日影を最小限に抑えつつ、ビル内部に光を取り込む先進的な意匠だった。
中央部に巨大な吹き抜けを設けた構造は、当時の超高層建築においては極めて画期的であり、構造計算の限界に挑んだ建築家たちの情熱が込められている。大規模改修を経た現在も、その美しく先鋭的なフォルムは褪せることなく、西新宿のスカイラインの中で独特の存在感を放ち続けている。