とらやの羊羹ラインナップの中で、圧倒的な知名度と売上を誇るのが小倉羊羹「夜の梅」です。菓銘の由来は『古今和歌集』の「春の夜の 闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やはかくるる」という和歌にあります。羊羹を切った断面に散らばる小豆の粒を、夜の闇の中にほのかに咲く白い梅の花に見立てた、極めて風流な命名です。
代表的な定番銘柄には、それぞれ明確な個性があります。
- 夜の梅(小倉羊羹):切り口の小豆の食感と豊かな小豆の風味が際立つ、とらやを象徴する王道の銘柄。
- おもかげ(黒砂糖入羊羹):沖縄・西表島産の黒糖を使用。独特の香ばしさと深いコクがあり、一口ごとに濃厚な余韻が広がる根強いファンを持つ逸品。
- 新緑(抹茶入羊羹):自然な色合いと穏やかな香りが特徴。抹茶のほのかな渋みと上品な甘みが調和した爽快な味わい。
- はちみつ・紅茶(小形羊羹限定など):カナダ産クローバー蜂蜜のコクを活かした「はちみつ」、国産紅茶の茶葉を練り込んだ香り高い「紅茶」など、現代的なフレーバーも展開。
気になるカロリーについてですが、定番の小形羊羹(1本50g)は1本あたり約145〜148kcalとなっており、ご飯約半杯分に相当します。脂質がほぼゼロであるため、消化吸収に優れた良質なエネルギー源としても親しまれています。