数年前まで「ガチャガチャといえば100円玉数枚」が常識だった。だが、2026年の中野ブロードウェイを歩くと、その常識は完全に過去のものだと痛感させられる。店頭に並ぶマシンには「1,500円」「2,000円」の価格表示が当たり前のように躍る。
「この完成度なら、むしろ安いですよ」。ブロードウェイ3階のショップでマシンと対峙していた30代の男性会社員はそう語る。カプセルから出てきたのは、数センチサイズとは思えない密度の色彩と造形を誇る怪獣フィギュアだ。従来の食玩や簡易トイの枠を超え、高級ハイエンドフィギュアの領域に踏み込んだ製品が、手のひらサイズで手に入る。この「手軽な贅沢」が、大人世代の心を鷲掴みにしている。